2022年11月15日
めっきり寒くなってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は2023年10月から施行されるインボイス制度についてお話ししたいと思います。
インボイス制度が開始されると従来の請求書の取り扱いや仕入取引全般に影響が及びます。
制度の背景としては大きく二つあります。
第一に複数税率の問題です。8%と10%の取引ごとに消費税額を請求書に記載することを義務付けることにより取引における正確な消費税額を把握するという目的があります。
第二に免税事業者の益税問題です。前々期の課税売上高が1000万円以下の事業者は消費税の納税義務がありません。そのため免税事業者は課税売上に含まれる消費税がそのまま利益(益税)になっていました。それがインボイス制度開始により、免税事業者から行った仕入については仕入税額控除ができなくなります。すなわち今まで免税事業者の益税になっていた金額は、取引先が肩代わりして納付することになります。よって免税事業者との取引が敬遠される可能性があり免税事業者が課税事業者への転換が進むものと考えられています。
いずれにしてもすべての事業者に関係する問題であり、避けては通れない制度です。事前の準備を周到に行わなければなりません。
税理士法人エスペランサでは事前準備のアドバイスも積極的に行っております。
是非お気軽にご相談ください。