2024年5月8日
最近、M&Aのご相談を受けることがいくつかあります。
当所ではデューデリジェンス(DD)などのM&A時の、業務も行っています。
そもそも、M&Aとは何のことでしょうか?
なぜ、最近よく話題にあがっているのでしょうか?
M&Aの正式名称はMergers and Acquisitionsであり、読み方は「マージャーズ・アンド・アクイジションズ」です。
それぞれ、Mergers=合併、Acquisitions=買収という意味の英単語であり、M&Aとはこの2つの単語の頭文字を取った言葉で「エムアンドエー」と呼ばれます。
M&Aという場合、狭義的には「合併」に該当する吸収合併と新設合併と「買収」で用いられる株式譲渡・事業譲渡・株式交換・第三者割当増資などを指します。
また、企業同士が協業する資本提携(あるいは業務資本提携)なども、広義的な意味でM&Aに含むことも多いです。
M&Aはもともと外国企業を中心に経営戦略の1つとして活用されていましたが、近年は日本国内の企業も積極的に行うようになってきました。
それでも、少し前まではM&Aとは上場企業などの大企業が行うものというイメージでしたが、
最近では中小企業のM&Aも国内で急激に増えています。
これは事業承継目的でのM&A割合が増えているからで、廃業とは別の選択肢の一つとして積極的に利用されるようになったからです。その為に国内のM&A数が急激に増え、話題に上がることが多くなっています。
M&Aという言葉には未だ、良い印象がない経営者様も多いかもしれません。90年代の海外企業の日本企業の買収、M&A戦略は、ハゲタカと言われるようヘッジファンドが絡んでおり、目先の利益を追求するものでした。その中には、リストラによる経営の極端なスリム化や、保有不動産の現金化など、短期的視点での投資行動が多くありました。そして、当時頻繁にM&Aという言葉が飛び交っていたからです。
現在数多く行われるM&Aは、中小企業間でのものです。後継者がいないオーナーが、雇用を守るために行うことも少なくありません。