2015年5月19日
先日から話題になっている家電メーカーS社が資本金1218億円を5億円に減らすというニュース。
では資本金を減らすとどうなるのか?
まず減資とは資本金を取り崩し剰余金に廻すことによって過去の累損を消すスキームです。
仮に100%減資となれば既存株主は権利を失いますが99%減資は発行済み株式数の変化がないので理論上株主価値は不変です。
但し今後は金融機関などによる増資も検討されており、そうなれば既存株主の持ち分比率が減ることから株主価値が大幅に下がることが確実です。
既存の株主は今後のS社をどう判断するのか?
それよりも業界のトップランナーだったS社が資本金5億円と中堅企業並みとなったことによる世間の評価がどうなるのか?
注目して見ていきたいなと思っています。